教育
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オムニバスセミナー 2018(H30)

開催日

2019/1/11(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 北原 憲 (株式会社ラック 主任技術者)
講演題目

情報セキュリティ技術者の仕事

要旨

近年、世界的にサイバー攻撃に関する事件が目立っており、日本でも情報セキュリティ技術者という職業への関心が高まっています。サイバー攻撃の対象は、従来のようなコンピュータに止まらず、スマートフォンや情報家電のようにネットワークに繋がる機器の全てが対象となりつつあり、情報セキュリティ技術者の専門分野も様々です。本セミナーでは、情報セキュリティ技術者の仕事について講演するとともに、近年流行しているサイバー攻撃の手法とその対策の概要を解説します。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/12/14(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 濱本 拓也 (千葉県警察本部 刑事部 科学捜査研究所)
講演題目

分析化学者として担う科学捜査の前線

要旨

昨今、多くの書籍やメディア等で取り上げられ、世間一般にもその名が浸透しつつある「科学捜査研究所」、通称「科捜研」。警察の中の技術者集団として科学捜査の前線に立ち、犯罪捜査で得られた証拠資料の科学的分析を日々こなす一方、高度化・複雑化・グローバル化する犯罪への対応力を高めるべく科学捜査の研究にも取り組んでいます。本セミナーでは、科捜研で行われている業務や研究、自身の研究等の紹介を通じて、大学や研究所等の一般的な研究者とは少し違った研究者としてのあり方を伝えられればと考えています。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/10/26(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 大来 雄二 (金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所 客員教授)
講演題目

学生生活と社会人になった以降の生活との関係

要旨

学生生活と社会人としての生活はどのように関係しているのだろうか。たとえば、学生としてのカンニングとか代返は、研究者としての特定研究不正(捏造・改ざん・盗用)に関係がありそうだ。そこではあるべき姿(あってはならない姿)が問われる。大学の「技術者倫理」科目では、やるべきことをきちんとやらないと不幸な結果を招くことを深く学習する。最近はそれに加えて、自分の人生を善く生きること(well-being)の学習も重視されるようになってきた。その新しい潮流を考えたい。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/10/19(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 田中 泉吏 (慶応義塾大学 文学部 助教)
講演題目

目的論のジレンマ

要旨

目的論は近代科学革命以降多くの哲学者や思想家から厳しく批判され、現代では疑似科学とみなされることも少なくない。他方で、生物学における目的論の必要性を強調する意見は今日でも時折見受けられる。本セミナーではこの目的論の微妙な位置づけを概観したあとで、目的論が科学のなかで正式な役割を果たしうるかどうかを検討する。また目的論へのコミットが他にどのような含意をもつのかという論点や、科学と哲学の関係性についても適宜触れる予定である。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/7/13(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 吉田 和弘 (千葉大学 理学部 准教授)
講演題目

有機化学と研究者の魅力

要旨

フェノールは、かつて医療現場において無菌手術を初めて可能にした分子として知られており、また、世界初の人工プラスチックの原料として利用されたことでも知られている。本セミナーでは、芳香族化合物であるフェーノールを例に、有機化合物の重要性とその魅力について解説する。また、講師が経験してきた研究生活を例にして、研究者になるために必要なスキルや道筋についての解説を行う。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/6/22(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 中山 弘敬 (国立天文台)
講演題目

研究の現場で活かす3DCG技術

要旨

3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)と聞くと、映画やテレビ、あるいはビデオゲームを連想してしまうかもしれません。しかし、研究の現場でもCGや映像の技術は広く利用されています。3DCG技術を用いて高品質にデータを可視化・映像化することは、研究者にとってより理解を深める手助けになるだけでなく、教育や一般社会への広報普及の観点からもとても重要です。近年ではよりエンターテイメント性を持たせたコンテンツ制作への利用も増えてきています。ゲームソフト開発会社勤務から研究機関へ転職した私の経験を元に、研究の現場で活かされる3DCG技術についてご紹介したいと思います。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/6/15(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 小川 玲子 (千葉大学 社会科学研究院 准教授)
講演題目

国際協力の現場から大学へ

要旨

グローバル化に伴い、国境を越える人の移動が加速化しています。急速な少子高齢化が進行する日本でも外国人は増加しており、言葉や文化的な背景が異なる人たちと共に働く機会も増えています。でも、「日本人」や「外国人」はそれほど明確に分けられるものでしょうか?国際協力の現場から大学に転職した経験をもとに、多様性のある社会のあり方について共に考えます。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/4/27(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 大槻 東巳 (上智大学 理工学部 教授)
講演題目

深層学習を利用したトポロジカル物質の研究

要旨

ここ最近,コンピュータによる自動車の自律運転,囲碁の対戦,病気の診断などの技術革新がニュースを賑わしています。ここで活躍しているのは,人間の脳細胞の作るネットワークを参考にして,コンピュータ上に作ったニューラルネットワーク,すなわち人工知能です。このニューラルネットワークを使って物理の問題を解く手法が,最近身近なものとなりました。特に機械学習,特にニューラルネットワークを利用した物質の科学,すなわち物性物理の研究がここ数年,非常に活発に行われています。これらの研究の現状を,画像認識と強化学習の方法に分けて解説します。物性物理で重要なのは量子力学的波動関数です。そこでこのセミナーでは,ニューラルネットワークを使って量子力学的波動関数を求める方法,および解析する方法をお話しします。特に深層学習による画像認識を使った2次元,および3次元の波動関数の解析と,それにより量子相転移という複雑な現象が議論できることを詳しくお話しします。

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日

2018/4/20(金)

時間帯 16:10-17:40
講師 瀧澤 武信 (早稲田大学 政治経済学術院 教授,コンピュータ将棋協会会長)
講演題目

コンピュータ将棋の過去,現在,未来

要旨

将棋は,ゲームの性質から必勝法が存在することが分かっていますが,具体的な手順は事実上見つけられません.したがって,将棋の解明(具体的な手順の発見)に向かって安心して研究を続けることができますし,研究することに価値があることになります. コンピュータ将棋プログラムが開発されてから40年以上経ちましたが,将棋の解明に向かって,人間との対局や,多数のプログラムが参加する選手権の結果による近似も重要です.この講演では,コンピュータ将棋の基本アルゴリズム,最新技術,また,人間との対局,世界コンピュータ将棋選手権の歴史と現状,将来への展望を述べます.

会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)

過去のオムニバスセミナー

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