国境を越えて取り組む、初期宇宙の観測

開催日	2026/1/9（金）
時間帯	16:10-17:40
講師	札本佳伸氏 (千葉大学先進科学センター　特任助教)
講演題目	国境を越えて取り組む、初期宇宙の観測
要旨	私は「遠方銀河の観測的研究」を志し、日本の大学を卒業後すぐにヨーロッパにわたりました。その後、スイス・ジュネーブにて博士号を取得し、天文学の研究を続けてきました。英語圏でもない国への留学、文化も研究環境も異なる土地での大学院生活は常に挑戦の連続でした。一方で、困難の中で出会った人々、文化や風景、そして研究者としての大きな成長は、かけがえのない財産となりました。本講演では、「日本からヨーロッパへ」を目指した一学生としてのリアルな経験を紹介するとともに、これまで私が関わってきたビッグバンから数億年後にまで至る、太古の銀河を探る最前線の研究についてもわかりやすくお話します。急速に進化し続ける天文学の世界で、どのようにして遠方宇宙の観測が進められ、どんな発見が生まれつつあるのか。海外でのキャリアや研究の魅力・現実も交えながら、学生の皆さんのこれからのヒントとなればと思います。
会場	理学部２号館　３階３０８（物理会議室）