CFS_brochure_2022
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10大原さんのインタビューはこちら1年次から研究室に参加し、やりたかったタンパク質の研究に取り組んでいます。 高校2年の春に母がガンであることがわかりました。さいわい早期発見だったのですが、治療の副作用がとてもひどく、退院後も苦労していました。もともと医学部志望だったのですが、母の様子を間近で見ながら、医薬品や治療法そのものを研究することに関心を持つようになりました。そんな時、千葉大学に「飛び入学」の制度があることを知り、説明会に参加したところ、タンパク質の研究を専門とする村田武士教授と出会い、「少しでも早く大学に入って研究を始めたい」と出願を決意しました。11月の説明会から準備を始め、3月に方式Ⅱで無事合格。先進生のメリットは、1年次のうちから個別指導を受けられたり、外部から招いた研究者の話しが聞けたり、関心のある研究室に参加させていただけたりするなど、さまざまな特典があることです。僕自身も1年次の後半から村田先生の研究室で勉強を始めさせていただき、2年生の後半からは、実際の研究にも参加させていただいています。研究テーマはガンや骨粗しょう症の原因となるタンパク質の働きを抑制できる抗体を作ること。この分野で成果をあげ、将来は新たな医療分野を切り開いていけるような研究者をめざしています。2018年春飛び入学生。大学1年生から研究室の一員となり、最年少研究員としてガン細胞や骨粗鬆症に有効なタンパク質を認識できるような「抗体」をつくる研究に取り組む。中村 星王さん 理学部化学科4年1年次の後期から村田先生の研究室で指導を受けながら研究に取り組んでいる。博士研究員、大学院生など、たくさんの先輩たちとの交流も大きな刺激となる。VOICE/student 高校2年の10月に、高校の理科の先生から飛び入学制度のことを教えていただき、ぎりぎりのタイミングで受験することにしました。魅力に感じたのは、1年早く大学に行けるということだけではなく、入学後も特別な環境・待遇で大学生活を送れるということです。先進科学セミナーで受けた物理、数学、認知科学の授業はみんな先生と1対1の個人指導。その分野のトップクラスの教授が家庭教師についてくれるような感じです。 1年次、2年次の海外研修も大学が費用を負担してくれて、英語で学ぶことにも慣れることができました。2年からは「プロジェクト研究」という科目を履修して、もともと関心があった真空デバイスの研究に取り組んだのですが、実験の仕方や、特殊な装置の使い方についても、個別に指導していただき、短期間で研究成果をまとめることができました。その研究成果が「サイエンス・インカレ」で入賞できたのも、このような環境があったからこそだと思います。 現在は、大学院で有機半導体の研究をしており、将来は大学での研究者をめざしています。早期入学だけではない。個別指導。海外研修、研究サポートなど、飛び級生だけのリッチな学習環境2016年春飛び入学生。工学部ナノサイエンス学科を経て、2020年、大学院の先進科学プログラムに進学。4年間で博士号取得を目指す。大原 正裕さん 大学院融合理工学府先進理化学専攻 博士課程前期2年VOICE/student

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