リモートセンシング

環境リモートセンシング研究センター【情報工学】

SARによる地上観測のイメージ図 ②無人飛行機に搭載し たSARで観測実験を行う




リモートセンシングで宇宙から、数十cmの解像度で地表を観測する


安岡 善文

千葉大学環境リモートセンシング研究センター センター長


1975 年東京大学大学院博士課程修了(工学博士)、1998年東京大学生産技術研究所教授、2007年国立環境研究所理事を経て、2016 年から現職

◎世界を驚かせた千葉大学の発見

リモートセンシングとは、人工衛星、飛行機、ドローン等のプラットフォームに搭載したセンサーから大気や地表面を観測する技術です。千葉大学の環境リモートセンシング研究センター(CEReS)は、リモートセンシングという名前を冠した日本で唯一の大学附置研究機関です。2010年には文部科学省から全国共同利用・共同研究拠点として認可を受け、国内外の大学や研究機関と共同して年間約50件の共同研究を実施しています。CEReSでは、最新の気象観測衛星である「ひまわり8号」のデータを使いやすい形で公開し、多くの研究者に役立っています。

リモートセンシングには、可視光や赤外光などの光が多く使われますが、波長が長く雲の減衰を受けないマイクロ波も利用されています。CEReSでは、世界で初めて円偏波の合成開口レーダ(SAR/Synthetic Aperture Radar)を搭載した小型衛星の開発を進めています。小型でありながら、衛星の軌道運動を利用して大きなアンテナ開口を実現し、最高で数十cmという高解像度の観測画像を昼夜を通して得ることができます。併せて地球環境観測のために、無人航空機や航空機搭載用の様々な先端的なマイクロ波センサーの開発も行っており、電離層の観測を通じた地震前兆の把握、地表面散乱を利用した地盤沈下や土砂崩れ等モニタリングにも活用していきます。


(2) 無人飛行機に搭載したSARで観測実験を行う

(3) 2008 年に「宇宙基本法」が成立し、日本の宇宙開発は「研究」から「利用」へと変化しつつある。リモートセンシングの成果を分析し、地上にあるデータと融合させることによって異分野協働による衛星利用の高度化も進めている

関連リンク

- 千葉大学 環境リモートセンシング研究センター