オムニバスセミナー 平成26(2014)年度版

開催日 2016/2/22(月)
時間帯 16:10-17:40
講師 Carlo Requião da Cunha (Assistant Prof. of Physics, Univ. Federal do Rio Grande do Sul - Brazil)
講演題目 Building a Greener World with Electronic Devices
要旨 According to the American Energy Information Administration (EIA), the global demand for energy is expected to grow 56 % by 2040. Nonetheless, 80 % of the world energy is expected to keep coming from fossil fuels. These are pollutant sources that not only increase an ongoing problematic global warming but are also often extracted from regions of high political instabilities.
One possible candidate that can remedy this problem is the solar cell. These are semiconductor devices that use a nearly inexhaustible and green energy supply. Nevertheless, the detailed balance maximum efficiency for solar cells is limited to approximately 46 %.
In this talk, two strategies adopted by our group to mitigate this problem will be discussed: Based on quantum effects in nanostructures, we are i) exploring devices that operate with extremely small power consumptions, and ii) designing materials capable of overcoming the detailed balance limit.
This presentation will end with some perspectives for the production of high efficient structures and materials for the next generation of electronics and solar cells.
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2016/1/15(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 Kevin Nute (オレゴン大学建築学部 教授)
講演題目 天気によって活性化される室内空間とサステイナブルな慣習の実施
要旨 多くの人々は、人生の90%以上を室内で過ごしています。しかし、室内空間のほとんどは良い健康を維持するために必要な二つの要素である 「自然」と「変化」が欠如し、我々のストレスは上昇し、環境への敏捷性は低下してきています。この講演ではいかに太陽と風、雨といった自然の動きが、これらの問題を軽減できるかを明らかにしていきます。それと同時に、最近ますます重要になってきているのにもかかわらず十分に活用されていない「受動的な」環境コントロールや建物の雨水の利用(rainwater harvesting)といったサステイナブルな生活の慣習の実施についても取り上げたいと思います。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/12/18(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 黒木 登志夫(日本学術振興会学術システム研究センター相談役、前岐阜大学長・東京大学名誉教授)
講演題目 iPS細胞-不可能を可能にした細胞
要旨 2006年、山中伸弥教授は、たった4種類の遺伝子によって大人の細胞が、未分化の細胞に初期化することを発見した。それから8年余、iPS細胞は、脳や肝臓、そして、アルツハイマー病の細胞をシャーレの中に再現した。難病の治療薬開発、黄斑変性、パーキンソン病、骨髄損傷などの再生医療も現実となった。
講師は、山中伸弥教授を力づけた「がん遺伝子の発見」(中公新書)の著者。今年4月にiPS細胞の生いたちとその応用を記した「iPS細胞」(中公新書)を上梓。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/11/6(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 森口 勇(長崎大学大学院 工学研究科 教授)
講演題目 グローバルなエネルギー問題の解決に向けたサイエンス
要旨 「化学」は,プラスチック,セラミックス,医薬,農薬の製造はもとより,電子産業や自動車産業などへの材料供給を通して,人類の豊かな物質文明に直接的,間接的に多大な貢献をしてきた。しかしながら,物質・材料の大量生産および大量消費に支えられてきた文明社会は,今や資源・エネルギー問題や地球環境問題からその持続性が危惧されている。その中にあって「化学」は,省資源,省エネルギー,環境調和型の物質変換プロセスなどの幅広い課題に対応できる21世紀のサイエンスとして重要な学問である。本セミナーでは,グローバルな環境・エネルギー問題の解決に資する化学(科学)技術について,特にエネルギーデバイスやその材料開発の現状や今後の課題を紹介し,未来について一緒に考えたい。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/10/23(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 小島 なお(歌人)
講演題目 短歌と出会う
要旨 短歌は、〈五・七・五・七・七〉というたった三十一音の短い詩です。
千三百年もの長い間、たくさんの人によって歌い続けられてきた詩です。
どうしてこんなにも長い時間を生き延びてきたのでしょう。
それは短歌のリズムが親しみやすくて覚えやすいからです。
それは短歌の心がわたしたちの心であるからです。
今回の講座では、小学生の作品から要介護高齢者の作品、近代歌人の作品から
現代歌人の作品と、幅広くさまざまな短歌を紹介します。そのなかで一首でも、自分の好きな短歌に出会って欲しいと思います。
三十一文字のなかに広がる無限の歌の世界を感じてください。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/10/16(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 松原 隆彦 (名古屋大学大学院 宇宙論研究室 准教授 )
講演題目 宇宙は奇妙な存在:宇宙の全体構造とその外側
要旨 この宇宙は有限の過去にビッグバンを伴って誕生しました。それは宇宙が永遠に同じ姿を保ち続ける存在ではないことを意味します。そして、研究が進むにつれて、宇宙はとても奇妙な存在であることがわかってきました。知れば知るほど深まる宇宙の謎。いま、宇宙の何がわかっていて、何がわかっていないのでしょうか。宇宙の全体像とは? さらに宇宙の「外側」とは? この宇宙の来し方行く末とは? 最新の研究に基づく宇宙像を平易な言葉で解説し、みなさんを現代宇宙論のフロンティアへとご案内します。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/7/10(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 寺内 文雄 (千葉大学 工学部デザイン学科 教授)
講演題目 デザインにおける材料開発の試み
要旨 私どもの研究室では,材料の視点から現状のデザインを変えていくこと試みています。生活者は製品を選ぶ際に,機能的な側面を重視して選ぶ場合もあれば,感性的な側面を重視して選ぶ場合もあります。製品の機能は重要な役割を果たしていますので,この視点からの材料開発や材料選択は必須です。その一方で,私たちはモノの感性的な側面や操作感といった情緒的な側面にも注目して研究を行っています。研究室に所属する学生さんたちとどんなことを試しているのかを,なるべく具体的にご紹介することを通して,今後の材料開発のあるべき方向を考えてみたいと思います。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
開催日 2015/6/5(金)
時間帯 16:10-17:40
講師 中川 敦史 (大阪大学蛋白質研究所 副所長)
講演題目 複雑な生体分子の原子構造を見る
要旨 人間も含めてすべての生物の生命現象には,「蛋白質」が重要な役割を担っています。生物の設計図である「遺伝子」がDNAの並びだけを使った1次元の情報しか持たないのに対して,蛋白質はアミノ酸がつながってできたポリペプチド鎖が三次元的に折り畳まれ,きちんとした立体構造をとることで正しい機能を持つことが知られています。複雑な生命現象も,分子レベルでみると分子と分子の相互作用・化学反応の積み重なりです。百聞は一見にしかずとも言いますが,蛋白質の立体構造を詳細に知ることは,生命現象の理解する重要な鍵となります。
蛋白質のような複雑な分子の立体構造を原子レベルで詳細に決定するもっとも強力な手法の一つにX線結晶構造解析があります。蛋白質の原子構造は 50年程前に始めて決定されましたが,近年のX線結晶構造解析法の進歩は目覚ましく,特に,放射光(シンクロトロン放射光)と呼ばれる強力な光(X線)が利用できるようになったことで,構造解析に要する時間が非常に短くなり,また,数多くの蛋白質が会合して働く巨大な生体超分子複合体の構造解析も可能となってきました。つまり,生命現象を原子レベルで理解することが可能な時代になってきたと言えます。
ここでは,放射光の蛋白質結晶学への応用と,生体超分子複合体の立体構造から明らかにされた生命現象の巧みさを紹介していきたいと考えています。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
記録 講義ビデオ
開催日 2015/5/1(金)
時間帯 18:00-19:00
講師 頴原 澄子 (千葉大学 大学院工学研究科 准教授)
講演題目 建築の保全と再生
要旨 19世紀イギリスの美術評論家J. ラスキンは「人間は建築なしに過去の記憶を蘇らせることはできない」と述べました。建築は社会をうつす鑑であり、共同体の歴史を刻むものとして、継承して ゆくことには大きな意義があります。一方で、建築には快適さと便利さが求められ、用途にあわないものが改変改築されるのは、よくあることです。建築の保全 と再生をするには、建築の価値を理解するための歴史学の側面と、建築の構造、利便性、快適性などの技術的な側面という、学際的な研究が必要となります。し かし、この学問分野はいまだ生成途上にあるがゆえに、その修得には多くの時間を要しました。私自身、文学部西洋史学科、工学部建築学科、設計事務所、英国 留学など、さまざまな場所を経て、いかにして「建築の保全と再生」について学び、研究して来たかをお話しするとともに、今後の展望について考えたいと思います。
会場 先進科学センター会議室(理学部2号館2階)
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