人間科学関連分野

人間とは何かという問いを文系・理系の枠を越えた観点から多角的に探究する

文学部 人文学科 行動科学コース に所属

文学部 人間探求先進クラス

文学部 人間探求先進クラスでは,21世紀の中心的課題となる,人間の心や社会,文化に関する科学を学びます。従来このような課題は,文系の守備範囲でした。しかし近年,複雑なシステムである心と社会を自然科学の手法で扱うことが可能になり,こうした課題について探究する上でも,総合的な能力が必要不可欠になってきています。例えば,自分はなぜ自分なのかという哲学的な問題を情報処理という観点から理解したい,物を見て解釈するしくみについて目や脳のはたらきと関係づけて理解したい,文化が変容しながら伝わっていく様子を研究したい,人間の心と動物の心を比較してみたい,などといった課題は,従来の文系や理系といった分類には当てはまらない,新しい科学の対象として教育・研究され,日々発展しつつあります。人間探求先進クラスでは,こうした新しい人間科学関連分野において,柔軟な発想にもとづく新たな観点から独創的な研究を展開していけるような人材を養成したいと考えています。このため,従来の文系・理系という区分を物足りなく感じている意欲的な学生諸君を歓迎します。

人間探求先進クラスに入学した学生は,文学部人文学科行動科学コースに所属し,コース独自のカリキュラムを履修して,文学部の学生として卒業します。人間探求先進クラスのカリキュラムには,独自の少人数セミナーが多く含まれており,最新の人間科学を研究するための基礎を養います。また,先進科学プログラム独自の科目として,他の先進クラスの学生と一緒に履修する先進教養セミナー(研究者としての教養を培うセミナー)やオムニバスセミナー(学内外から招いた講師がさまざまな分野の科学の最先端について紹介するセミナー)などもあります。このほかにも,2年次以降の各学年で履修するセミナーを通じて人間についての科学的研究に必要な基礎を体系的に学び,自らの研究へと発展させ,4年次には研究の成果を卒業論文としてまとめます。また,成績が優秀な場合は3年次修了時に早期卒業して大学院に進学することも可能です。

人間探求先進クラスの学生を受け入れる文学部人文学科行動科学コースは,哲学,心理学,認知科学,情報科学,社会学,文化人類学など,いわゆる文系・理系の枠を超えて多様な専門と背景をもつ教員から構成されており,すでに20年以上にわたって教育・研究を行ってきています。このように,人間探求先進クラスは,教員の専門の多様性と豊富な教育・研究経験など,新しい数理的な人間科学を早期から学ぶには最適の環境を備えているといってよいでしょう。

 

入学者受入れの方針

1 文学部人間探求先進クラスの求める入学者

人間の心や行動,社会,文化についての多面的理解は21世紀における科学的研究の中心的課題となるでしょう。人間探求先進クラスでは,従来の文系・理系という区分にこだわらず,人間について科学的で客観的に解明することに強い関心を持ち,将来,関連する分野の専門家(研究者,教育者,科学ジャーナリストなど)として社会に情報発信することを志す学生を求めています。

 

2 入学者選抜の基本方針

高等学校で身につけるべき基礎学力について,大学教育を受ける準備がすでに整っているかどうかを方式Ⅱの個別学力検査(前期日程)において評価します。加えて,論理的かつ定量的に現象を理解する能力,実験的センス,発想の多様性,及び,人間の心,生命,言語,行動,社会,文化についての関心を,課題論述と面接により評価します。

 

3 入学までに身に付けて欲しいこと

入学後の勉学をより実りあるものにするために,高等学校での全学習分野の内容を十分に理解していることが望まれます。特に,情報の受信・発信の基礎となる国語,英語はもちろんのこと,論理的な思考の基礎となる数学,理科などの自然科学についての十分な基礎学力を身に付けておいてください。また,人間のどのような側面について研究したいのか,関連分野の専門的な書籍を読むなどして,深く考えておいてください。