「君も物理チャレンジを! 2015」講座 実施報告

 

「君も物理チャレンジを! 2015」講座を、千葉市科学館(平成27年4月26日,5月10日, 31日,6月7日)で開催しました。その概要ならびに4日間の講座の模様を報告します。

 

■講座の概要

■目的      
千葉県および近郊で物理チャレンジに応募し、さらには物理オリンピック参加を目指す意欲ある高校生の科学の能力を育成することが目的です。


■開催   千葉大学先進科学センター(主催)、千葉市科学館、 物理オリンピック日本委員会(共催)

■期日・会場
【平成27年4月26日(日)、5月10日(日)、5月31日(日)、6月7日(日)】
千葉市科学館8F 科学実験室B、および講義室

■内容      
(1)物理チャレンジ第1チャレンジの過去問題を使った模擬テストとその解説
(2)物理チャレンジ第2チャレンジの実験問題(2005年実施)を使った実験課題の実施およびレポートの
まとめ方等についての指導


■講師
大高一雄(千葉市科学館長)、近藤泰洋(元東北大学教授、物理オリンピック日本委員会理事)、松元亮治、中山隆史、花輪知幸(千葉大学教授)、田辺新一(千葉大学特任教授)、御須利 (千葉大学特任准教授)、杉本高大(千葉大学特任助教)

■受講生 28名

 

 

 

■ <4月26日: 理論課題(力学)>

 午前中は大高一雄館長の挨拶・講師の紹介・千葉市科学館の利用についての諸注意につづき、第1チャレンジの過去問題に取り組みました。例年と同様に、模擬試験のあとに自己採点を行い、その成績に応じて3クラスに分けて解説を行いました。本年も午前に力の釣り合いに関する問題、午後に物体の運動に関する問題と内容を絞り、類題はまとめるようにしました。例年に比べて午前中の課題を解けた生徒が多かったです。またいくつかの例題では実験により、第1チャレンジの問題の正解を確認する授業も行いました。

 

 
   
写真.理論課題 講義風景

 

■ <5月10日: 実験課題、レポート指導、物理オリンピック紹介>

 近藤先生の指示のもと、ホール効果や重力加速度の測定など、2014年の物理チャレンジ第2で行われた実験課題に取り組みました。ホール効果の実験では、半導体に電場と磁場をかけ、ローレンツ力によりこれらに垂直な方向に流れる電流の量を計測しました。重力加速度の測定では、複数の重りを使う、斜面を使うなどの工夫により測定精度を向上させる手法を学びました。今年はデータの測定法やグラフの書き方など、レポート作成についての指導時間も増やしました。受講生は時間内にレポートをまとめ近藤先生に提出しました。

 

 
写真.実験課題 講義風景

写真.元オリンピック代表による体験談

 

<5月31日: 理論課題(電磁気学)>

 午前中は電気回路など静電気の問題を中心に模擬試験とその解説を行いました。電池を逆向きに接続する場合や、電流により変化する内部抵抗など、高校の授業や大学入試ではあまりなじみのないテーマも出されているので、これらについては答えだけでなく理由を説明しました。また第1日と同様に、電流の流れる方向により電線の間に働く力が変わることを示す実験など、第1チャレンジに関連する問題を行いました。夕方には近藤先生より郵送されたレポートの返却を行うとともに、レポートの書き方について重要な事柄を繰り返し説明しました。返却されたレポートには赤字による添削とともに、ワープロで清書された助言がレポート形式で添えられました。

 

 

<6月7日: 理論課題(原子物理・波動)、有効数字>

 午前中は主に波について模擬試験と講義とその解説を行いました。午後はラドン220が崩壊して生じるα線を大気圧GM管(自作)で測定し、そのデータから半減期を求める実験をしました。実験後、原子の放射性崩壊の法則について、大高館長及び松元教授から理論的な解説が行われました。原子物理はまだ学習していない高校生が多く初めて触れる分野に興味を持った生徒も多いように思われました。

 

 

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