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生体構造化学 ― 科学者、研究者の近道 ―

生体構造化学研究室

ゲノム創薬を飛躍的に進化させるタンパク質の構造解析

X線結晶構造解析技術を用いて得られたさまざまなタンパク質の立体構造

村田 武士

千葉大学大学院
理学研究院 教授

2000年東京理科大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。2009年千葉大学大学院理学研究科特任准教授、2014年教授。理化学研究所客員研究員、JSTさきがけ研究者(大挑戦型)、千葉大学キラリティー研究センター部門リーダー等を兼任。

創薬研究を容易にするタンパク質の構造解析技術

ヒトゲノムの解析が進んだことによって、創薬は大きく進歩しました。従来の薬は、何十万もの薬効成分をしらみつぶしに試して、もっとも効果の大きい物質を探し出すという方法でした。たとえば、さまざまな薬草を実験動物に投与して、病気の回復に効果がありそうなものを探すという方法です。ここでは、薬草のどんな成分が実験動物のどこに作用して病気が治ったのかわかりません。最新のゲノム創薬では、病気の元となるタンパク質を探りあて、そのタンパク質の構造特性を研究することで、病気の回復に効果がありそうな物質を推定したうえで、効果を検証していきます。ターゲットとなるタンパク質や、効果のありそうな薬効成分をあらかじめ絞り込むことができるので、従来の方法に比べてはるかに効率がよくなりました。
さて、そこで今多くの科学者が研究を進めているのがターゲットとなるタンパク質の構造解析です。タンパク質は非常に壊れやすく構造解析が難しいとされていました。千葉大学と京都大学の共同研究チームは、タンパク質を壊れにくく改変することによって構造解析を容易にする手法を開発し、創薬研究に大きな進歩をもたらしました。
創薬のターゲットとなるタンパク質の立体構造を体系的かつ網羅的に解明していくことは、ライフサイエンスの進展に貢献できるばかりでなく、立体構造に基づいた医薬分子設計(SBDD)を推進する上で産業界からも大きな期待が寄せられています。生体構造化学研究室では、タンパク質の革新的な構造解析基盤の構築を目標に、研究を進めていきます。

【関連リンク】

千葉大学 分子キラリティー研究センター

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